描きやすそうな写真を選んで絵ハガキ制作!

 こんにちは OKUAKI STUDIO です。前回の【今日の思い出を絵ハガキに】を読んでくださいましたか?「いいえ…」という方はぜひご一読ください。というか画像をぜひぜひご覧ください〜!

透明水彩はきれい、だけど

 【今日の思い出を絵ハガキに】では透明水彩絵具と色鉛筆を使って描いた絵ハガキを紹介しています。

透明水彩は水をたっぷり使って色を滲ませたり流したり拭き取ったり、感覚的に「こんな感じ好きだな〜」といった具合に使うと楽しい絵具なのですが、それ故に納得のいく状態にするまで時間がかかることがあります。そして「こうやって、こうなって、こうすると出来上がり!」的な決まった手順の説明が難しく「こんなふうに描いてみたい」というご要望があっても分かりやすくお伝えできないのが現状だったりします。

つまり、わたしの力不足なのであります…。

アクリルガッシュを使います

 前回は絵ハガキを自分で描くことを推奨しておきながら「好きなように描いて〜」と完全に丸投げでしたので、今回は写真を参考にする度合いを多めにした簡単な描き方を紹介したいと思います。

左から、アクリルガッシュ、画像、完成した絵ハガキ、筆、定規と水

 実はこの描き方ですが、わたしのYouTubeチャンネル “OKUAKI STUDIO art channel” にて既に動画で紹介済みなので、細かな説明や制作過程は動画をご覧ください

使用している絵具はアクリルガッシュです。この絵具は乾くとツヤのないマットな表情になるのが特徴です。水で溶解しなくなるので重ね塗りに向いて他の色材との併用もしやすくオススメです。

“重ねる” がポイント

 今回の制作ポイントは “重ねる” です。絵具の特質を生かして形や色の要素を背景色の上に描き重ねていきます。色紙を切り貼りしていく貼り絵的な描き方になります。この描き方は後からいくらでも必要な要素を追加できるし、いらなければ背景色で塗りつぶせばいいし、とっても気楽に描けますよ。

完成した絵ハガキ “東京タワーと三日月”
背景色の上に光の点を打っていきます

準備するもの

  • ハガキまたは画用紙など
  • マスキングテープ(無くてもよい)
  • アクリルガッシュ
  • 色鉛筆(無くてもよい)
  • 平筆・面相筆
  • 綿棒
  • 水入れ
  • 絵皿・パレット
  • 布巾
  • 写真または画像

描きやすそうな画像を選ぶことが大切

 iPhoneなどから描こうと思う画像を選びます。誰かに「見せたい」と思う風景や物が良いです。そして「シンプル」なことも重要です。色々な要素が入り込んでごちゃごちゃしている画像より、背景がシンプルで撮りたかった物や事がはっきりと伝わる分かりやすい画像が好ましいです。

ここでは“ライトアップされた東京タワー”を選びました。これなら背景は黒や濃紺などの夜空っぽい色を平塗りで済みそうですし、その上に重ねていく色や形もハッキリしています。

photo by chicaco

 暗い夜空を背景に色とりどりのアメ玉のような光が印象的なこの画像はお友だちのchicacoちゃんからいただきました。

ここで声を大にしてお伝えしたいのは、わたしも実際にこの東京タワーを見ているということです。

自分以外の人の感覚を通した画像だけを参考に描くことはおすすめしません。画像よりも “自分の目で見て感じとった東京タワーを重視すること” が大切です。それに関しては前回の【今日の思い出を絵ハガキに】で詳しく書いてますので合わせてどうぞです〜。

それでは、また次回。OKUAKI STUDIO でした〜。