鉛筆の削り方
鉛筆は鉛筆削りで削りますよね。手動だったり、電動だったり、いいものはたくさんあります。文字を書くときは鉛筆削りでいいのですが、絵を描くときはそれだとちょっと不都合が生じてしまいます。今回は絵を描くための鉛筆の削り方を解説していきます。
描画するときの鉛筆は自分で削る
絵を描くとき、鉛筆はカッターなどの刃物を使って自分で削ります。鉛筆削りの原点に戻ります。まず用意するのは鉛筆、カッターナイフ、ゴミ箱または古新聞、紙やすり(あれば)、になります。
そして忘れてはいけないのが、芯を長めに削ることです。
鉛筆を削る手順
- 利き手にカッターナイフを持って、逆の手に鉛筆を持ちます。
- 鉛筆は掌を上に向けて第二関節あたりに置いて軽く握ります。
- カッターナイフは机の上に刃の先端を上に向けて置き、上から掴むように手に取ってください。その際、刃先は自分の方を向けないように注意してください。
- そしてこれから削ろうとしている鉛筆の部分に沿わせます。
- 次に鉛筆を持っている手の親指を刃の峰(背)に当てます。
- これで鉛筆を削る体制が整いました。ゴミ箱の上、または古新聞などの上で削り始めます。
- 削る際のポイントはカッターナイフを持つ手を自ら動かさないことです。カッターナイフを動かすのは鉛筆を持っている手の方です。
- 刃の峰に当てた親指で刃を押し動かして削っていきます。特に新品を削るときは一気に分厚く削ろうとしないで薄く、少しずつ丁寧に削っていきましょう。
- そして芯をえぐってしまわないように、刃物を立てず、鉛筆に沿わせるように動かしてください。
- 芯は長めに出します。芯の先から削り始めの箇所までの傾斜は、なだらかになるよう形作ります。
- 最後に芯の先を尖らせます。尖らせるのには紙やすり(#240/#320)を使うと便利です。
YouTube で実際に削っている様子を動画で公開しております。合わせてご覧ください。
最初は時間がかかると思いますが、慣れれば簡単に削れるようになります。
芯を長くする訳
長い芯で傾斜が弱く なだらかな形状に削るのは、鉛筆を描画専用のかたちにカスタマイズしているからです。絵を描くときはどちらかと言うと鉛筆を寝かせ気味に持って使うことが多いのです。
芯の腹を使って幅の広い柔らかな調子を出したり、軽いタッチでサッサと鉛筆を動かしたり、少しずつ調子を作っていくときなど、芯が長くないと上手くいかないからなんです。また、頻繁に先端を尖らせてかたちを整えるので、芯は長く出していたほうが都合がいいと言うこともあります。さらに、描いている箇所が見やすい、用紙に鉛筆の木の部分が当たらない、などなど上げればキリがありません。
今回の鉛筆に限らず、絵を描くために使う道具は、自分が使いやすいように手を加える事も必要なのです。最後に刃物を使う作業のときは、急がず ゆっくりと取り組んでください。