流しちゃダメです!余った絵具の片付け方
水彩画にしてもパステル画にしても、画材を使って絵を描くとゴミが出ます。今回はゴミや片付け方法についてわたしが取り組んでいることを紹介します。
同じテーマの動画も公開しています。
https://youtu.be/rO78PcOU-JI
絵を描くとゴミが出ます
ゴミを減らすことは個人個人が実行できる 未来環境へのエコ活動です。特にArtistは力を入れなければいけない分野だと思っています。
なぜなら、絵を描くなどの制作をすると、絵具の空チューブや、描き損じの紙、絵具がついたティッシュやウエス、筆を濯いだ後の濁った水などが出てしまうからです。
美しい作品を制作しているのに 裏ではゴミをたくさん生み出しているなんて、とってもカッコ悪いです。でも画材の消費もしない、ゴミも出さない、汚さない、となると何もできなくなってしまいます。
Artistであるわたしにできることは、何かが汚れるけれどできる限りそれを減らす努力なんだと考えています。そしてそれを子供から大人まで、絵を描き愛する人たちに広めることなんだと思います。
絵具は流さない
わたしがかなり気を使っているのが、無駄に水を使わないことと、使い終わった絵具を生活排水として極力流さないとこです。悲しいことに美術大学内でさえ、あまり気遣われていないのが現実です。
パレットや筆、ペインティングナイフについた絵具はできる限りティッシュやあかちゃんのおしりふきで拭い取ります。ティッシュなども必要以上に使いません。
ティッシュやおしりふき・・・拭き取り不可能になるまで使ってゴミ箱へ
ウエス(古布)・・・着なくなったTシャツを使いやすい大きさに切って使います。これも拭き取り不可能になるまで使ってからゴミ箱へ
フキンなど・・・洗って繰り返し使うものでは絵具の拭き取りをしません。
筆を濯ぐ水も小さい容器に少しだけ入れる、もしくは容器は使わない、のどちらかです。
小さい容器・・・コップや空き瓶、絵皿などに、少しだけ水を注ぎ入れておきます。濯ぐのが目的の水なので濁っても気にせず使い続けます。
容器を使わない・・・ウエスやティッシュの上で、水差しなどから直接水を筆に注ぎ当てて、絵具分を流し出す。
水の捨て方・・・絵具を拭き取っていた使いかけのティッシュやウエスなどで吸い取ります。吸い取りができない量の場合、すぐに流さずにしばらく置いておきます。顔料分が沈殿したら上澄だけを流し、残りをウエスやティッシュで拭き取ります。
道具を大切にする
筆をはじめとした道具類は、制作終わりにキレイにしてあげることで長持ちします。長く使えばそれだけゴミと化す時期を遅らせることができます。
ここでひとつ、筆の乾かし方の一例を紹介します。ウエスなどで十分に絵具を拭き取った後、石鹸水で洗い(ここで初めて)流します。その後穂先を下に向けて乾かします。
穂先を上向に筆を立てておくと、水分が穂の根元に溜まってしまいます。何度も繰り返しているうちに軸が割れてくるなど、筆が傷んでしまいます。穂先を下向きにしておく方法ですが、練り消しゴムを使って壁などにくっつけると良いです。
ARTと自然は支え合っている
Artistたちの発想の源は自然であることが多いです。というかほぼ自然からです。その自然が破壊さてれしまうと、今までに体験した記憶に頼るしか術がなく、想像力は枯渇してしまいます。
もしそうなったら、世の中には価値のない、魅力のない、Artとは呼べないものが生まれてしまいます。おおげさですが、わたしはそう考えています。
Artを守り育てていくためにも、個々のArtistたちが自分が出すゴミについて考え、自然を守って育てなければいけない時代が、もうとっくの前に来ていたのですよね。。。
無理なく続けてみてください
今回は、絵を描いた後の片付けやゴミについて わたしが行っていることを紹介しました。ご興味を持ってくださった方、いらっしゃるでしょうか?
・余った絵具を流さない
・限界までウエスやティッシュを使う
・道具を大切にする
ぜひ、無理なく取り組んでいただけると とても嬉しいです。協力し合って環境を守っていきましょう‼︎!