ミリペン 選びで悩んだら?これを参考にしてください

こんにちは、OKUAKI STUDIO です。ブログ最初の記事は “ミリペン選びのヒント” をお送りします。

4本のマーカーのイラスト

種類が多すぎて選べない

世間では“ミリペン ”と呼ばれている顔料インキの水性マーカーがあります。イラスト、漫画、絵画、文章など、描く(書く)ことをお仕事にしている方はもちろん、趣味にしている方にもお馴染みのマーカーペンです。細いペン先が特徴で、0.05〜1.0mmくらいを中心にした線幅が揃っています。ペン先が細いので手帳などへの書き込みにも重宝しますね。

しかし、いざ画材店や文具店へ買いに出かけると、その種類の多さにどれを選べはいいのか決めかねてしまう、という方も少なくないと思います。日本製、海外製、ペン先幅、色と、ズラッと並んだ様に「なに買うんだっけ?」と目的を見失うことさえあります。

そんな時は色味に注目してください

たくさんの中からの選択肢は、デザインたったり、メーカーだったり、描き心地だったり、いろいろありますが、わたしからのオススメは“色味”で選ぶことです。濃い黒、軽い黒、しっとりした黒、乾いた黒、青っぽい黒、赤っぽい黒などなど、黒にも色々あるのです。

ミリペンのインク色は基本的に黒です。その黒の色味が各メーカーで微妙に違うのですが、みなさんお気付きでしたか?

画材店などで試し描き用のサンプルペンがあったら、小さな円を塗りつぶして“色味”の比較を試みてください。サンプルペンがない場合は、店員さんに「試し描きができるか」聞いてくださいね。または、気になるペンを数本買って(ペン先幅は同じもの)、家でじっくり比較するのもオススメです。

と言うことで、私も試しに日本製のミリペンを4本買ってみました。価格はどれも税込220円以内の商品です。下図はその黒色を比較してみたものですが、あくまでも画像ですので この見た目を100%信じないでください。

各社ミリペンの発色比較
用紙:NEW SOHO series JOYFUL-2×maruman

この4本、画像からでも他との違いを確認できるのが PILOTのDRAWING PEN です。他3本と比べて暗さが控えめで、品のいい黒です。こんな感じの黒が好きな人は、迷わずこの PILOT DRAWING PEN を選んでいいと思います。

絵の印象は色の違いで変化します

ミリペンを使ってペン画を制作したいと思っている場合、とくに黒色には拘りを持つべきです。例えば、まったく同じ絵でも、PILOT DRAWING PEN 使用と、SAKURA PIGMA 使用とでは、違う印象の作品が仕上がってしまうからです。あなたの描く作品世界には どんな黒が相応しいのか、しっかり決めていきましょう。

参考までに、わたしが試し買いしたミリペンの黒について、個人的感想を記しておきます。

  • SAKURA / PIGMA : 墨のような黒 4本中で真っ黒度No.1 しっとり感のある濃い黒
  • MAVY / For DRAWING: 灰のような黒 マットな黒 塗りつぶし面が平滑に見える
  • PILOT / DRAWING PEN: すりガラスのような黒 マットで軽い黒 品がある
  • DELETER / NEOPIKO-Line-3: ベルベットのような黒 4本中で最もスタンダードな黒

紙にも気を配りましょう

黒猫を肩に乗せた青年のイラスト

目の荒い水彩紙や画用紙だと、細いペン先が引っかかってしまい、滑らかな描き心地を味わえません。ペン画の魅力は 細やかな細密描写ですから、紙も目の細かいものを選んでください。

納得のいく色味でミリペンを選び、目の細かい紙を用意したら、さっそく描いてみましょう!

絵を描くとき、慎重になりすぎるのは良くありません。下描きはそこそこにして、どんどん描いてミリペンに慣れることが大切です。失敗したところは修正ペンなどを使って、無かったことにしちゃいましょう。わたしも修正ペンを愛用しています。上の画像はわたしが描いたペン画ですが、修正ペンをガンガンに使ってるのが見えてますよね。

まとめです

OKUAKI STUDIO最初の記事は、顔料インキの水性マーカーの選び方をお送りました。

  • 黒の色味で選ぶ
  • 紙は目の細かなものを選ぶ
  • 失敗を気にせず修正ペンを使う

この三つを念頭に、すてきなペン画を描き始めてください!