作品 no.2 “ 透明な水、そして空気 ”

作品タイトル:透明な水、そして空気   素材:透明水彩/色鉛筆/ウォーターフォード紙

こんな風に描き始めます

 作品紹介の二回目は『透明な水、そして空気』です。

ここ最近「透明なもの」を描いています。表面的な意味ではなく、本質的な意味での透明なものです。表現としては具体的な形を使っていますが、追求しているものはきわめて抽象的なのです。

ですので、作品制作の始まりは、画面一面を色で塗りつぶしているだけ だったりします。塗りつぶして、塗り重ねて、溶かしたり、剥がしたり、削ったり、また重ねたり、しばらくの間は具体的なかたちが表れません。

というか、描けないのです。もちろん本当は描けますが、描きたいものを描くために 色や質の存在がどうしても必要なのだと思います。

 制作の始まりの一塗りをしている動画をYouTubeで公開しています。よろしければこちらもご覧ください。

ウォーターフォード

ウォーターフォード水彩紙:https://holbein-shop.com/?mode=grp&gid=1798197

 ウォーターフォードは英国製の水彩紙です。わたしがウォーターフォードを使い始めたのは「分厚い水彩紙がほしい!」と思ったことがきっかけです。

水彩紙や版画用紙には、一つの用紙に厚さ(重さ)の違いや紙肌の違いがあります。このウォーターフォードには 638g/㎡ という厚紙レベルの種類があるのです。手元にあるものをノギスで測ってみたところ、13mmくらいありました。板みたいだから水張り不要(と言うか、水張りできません)、お水たっぷりの絵具を塗ってもピンっとしてます。

きっかけは638g/㎡でしたが、その後は190g/㎡の細目、300g/㎡の中目を入手し、今も使っています。190g/㎡の細目は鉛筆画やペン画、300g/㎡の中目は水彩画といった具合に使い分けることが多いです。

作品データ

作品タイトル:透明な水、そして空気

制作年:2020

素材:透明水彩/色鉛筆/ウォーターフォード水彩紙

サイズ:105×150mm