作品 no.1 “五つのガラス玉”

瓶詰めの紅葉を見る二匹の黒猫の絵画
作品タイトル:五つのガラス玉   素材について:透明水彩/パステル/色鉛筆/ハーネミューレ紙

透明水彩などを使って描きました

 わたくし OKUAKI STUDIOは、art関係の講師業だけでなく、自身のart世界を追求するartistでもあるのです。今回の記事をきっかけに、制作中の作品や完成作品など、OKUAKI STUDIOのオリジナル作品の紹介を始めていこうと思います。

さて、最初に紹介させていただくのは『五つのガラス玉』というタイトルの作品です。水彩絵具を基本として、ソフトパステルや色鉛筆を併用して描き進めました。2020年12月7日に完成した新作です。

ハーネミューレ

 支持体としての紙はハーネミューレという紙です。ハーネミューレは銅版画など凹版に適した版画用紙で知られています。水彩紙もありますが、私が使っているのは版画用紙だと思います。ハッキリしないのは、何年も、もしかしたら10年以上前かもしれませんが、大量に購入してストックしていたので、どちらなのか分からなくなっているのです。最近そのストックもついに底をつき、新たに購入しに行かなければならなくなりました。その際に、どちらなのかをハッキリさせようと思います。

とにかく、わたしはハーネミューレでの描き心地、使い心地が気に入っているのです。柔らかな質感で、いい意味でボワッとしていて、水彩絵具の弾きが悪く、ソフトパステルをグイグイすり込むと紙の繊維に入って行くような感覚があり、かといって表面がボロボロとする訳ではなく、かなり痛めつけても全然大丈夫で、何と言うか柔らかな革みたいな感じなんです。ハーネミューレの性質が、わたしの作り出す色や質感に寄り添ってくれるような、そんな感じなのです。

秋という美しい季節

 作品の解説を簡単にしたいと思います。

毎年思うのですが、秋は色の変化が大きいので色彩感覚を刺激してきますね。皆さんはどう感じますか?もちろん一年を通して四季折々の色彩があり、移り変わりがあるのですが、わたしは夏から秋 そして秋から冬への色彩変化に創作意欲を掻き立てられるのです。

草木の葉が色付き始めると、毎日が色彩で溢れ始めます。草木の種類で紅葉する時期や色が違うので、今日の色彩は今日しか見ることができないし、感じることもできません。刻々と変化していく美しさを留めるためにカメラで撮影しておくのも一つの手段ですが、そうじゃないのです。留めておきたいのは「瞬間」ではなく「美しいと感じたこと」なのです。そんな思いを描き表していくのがわたしの仕事であり、そのうちのひとつが『五つのガラス玉』ということになります。

壁に飾られた絵画を説明する人のイラスト

作品データ

タイトル:五つのガラス玉

制作年:2020

素材:透明水彩/ソフトパステル/色鉛筆/ハーネミューレ紙

サイズ:147×145mm